こんにちは西蒲田デンタルクリニックの歯科医師鳥塚です
秋も深まってきて過ごしやすい時期になりましたね
当院では治療計画の説明をする時に患者さんからの希望で来院回数を少なくして欲しいとの要望がたまにございます
歯の治療はなぜ一度で終わらないのか疑問に思ったことはありませんか?医科とは違い、歯科の場合、何度か通院が必要になることが多いため、なかなか歯医者に行く決心がつかない方もいるかもしれません。そこで今回は歯医者の通院回数が多い理由についてお話します。
1、お口の中の病気はほとんどの場合、自然治癒することがない
医科の場合、風邪をひいた、頭が痛いなど症状があると、検査、診断し、薬を処方してもらい、安静にしておくことで、自然に体調が回復するのを待ちます。
しかしお口の中の病気の場合、虫歯で一度空いた穴は自然に治ることはありませんし、歯周病で一度深くなってしまった歯周ポケットは何かしらの処置をしなければ状態は悪化していく一方です。
歯の痛みや歯茎の腫れに対して投薬で一時的な症状を落ち着かせることはできますが、その後根本的な治療が必要になる場合がほとんどです。
2.虫歯の進行具合により、段階的な治療が必要な場合がある
痛みなどの自覚症状が出ていないような小さな虫歯の場合、虫歯の部分を削り、白い詰め物をするだけなので、一度で治療が終わります。
しかし、痛みがあり虫歯が歯の神経まで達してしまってる場合、歯の神経をとる処置、神経の入っている管の消毒、その後最終的なお薬を根の先に詰める、土台を作る、被せ物を作るための型取りをする、、など、その歯の状態にもよりますが、一本の歯でも大体6、7回の通院が必要になります。
このように症状が出るほどの虫歯や歯周病になると、治療の回数も増えてしまいます。
3.一度に何本も治療することができない 場合がある
複数の虫歯が見つかった場合でも、虫歯の進行状況によって治療内容が変わるため、一度に全部の歯を治療することはできません。
また多くの歯を一度に削ると噛み合わせへの影響も大きくなってしまいます。
4.保険治療のルールが関係している
保険診療の場合、医療機関は一定のルールに従って治療をする必要があり、一回の通院でできる治療には限りがあります。
例えば歯周病の治療の場合にも保険上のルールがあります。
まずは歯茎から上の見える部分の歯石を取って、後日どのように変化したかを検査をする。問題があれば歯ぐきの中の歯石を取っていくなど、治療の進め方も決められています。
これらの理由で回数がかかる事が多いです。当院ではアニメーション画像などを使い理解して頂くために精進して居ますが理解しづらい場合はいつでも気軽に問い合わせください。
西蒲田デンタルクリニック鳥塚